熊本県山鹿市の山鹿灯籠民芸館(ランタンミュージアム)へ行った。
えっ!これが紙!?
まつりで奉納される建築物型の灯籠と金色の灯籠、
精巧なつくりと角の鋭さに、
説明戴いても全く信じられない。
強烈なのは製作方法で、
設計図は建物の写真だけ、
辺の接着にのりしろは無い。
特別に持たせて頂いて驚いた。
あ、紙だ・・。
/スグル
この悩ましい曲線に、精巧な瓦。紙製です。し、信じられん。
これら灯籠が、山鹿灯籠まつりの際に神社に奉納されます。山鹿灯籠まつり、全国的に有名ではありますが、知られているのは、女性が灯籠を頭にのせる姿ばかり。おまつりのメインは、こちらの灯籠を神社に納めることにあります。
この灯籠、「山鹿灯籠まつり」にて女性が頭にのせるものです。誰がどう見ても金属ですよね。しかし、紙製(和紙)です。その重さは、なんと70g !恐ろしく軽いです。
ちなみに、まつりの際は、下部に板をはめたりライトを入れたりするので、180gになります。何にしろ軽いですけどね。
山鹿灯籠民芸館の建屋です。銀行の支店として大正時代に建てられたものなんだとか。
灯籠製作の職人さんです。中央がお師匠さんにあたります。ミュージアムに併設の工作所でお会いしました。
作品に感動したうえに、作る姿に感動。そのまま30分ほどお話しを伺ってしまいました。
設計図です。明らかにただの写真なのですが、無理に言えばこれが設計図となります。伺ったところ、私たちが考える設計図というものは基本的に無いそうです。ここからあの造形が生まれるという事が全く信じられませんでした。
和紙2枚をのりで接着したものです。注目点は接合部。分かりますか?のりしろが無いんですよ。あえて言うなら、紙の厚さと、わずかな糊の盛りがのりしろになります。
【山鹿灯籠まつり】
全国的に有名な「山鹿灯籠まつり」。女性が頭に金色の灯籠を載せ踊るという事で、知られています。お盆に開催されるお祭りで、ツアーも組まれており、毎年多くの観光客がいらっしゃるそうです。
ただ、いらっしゃる方々は、女性たちの躍る姿だけを見て山鹿灯籠まつりを見たと思われているそうなのですが、伺ったところ、祭りの主は、この建物型の灯籠を神社に納める事にあるそうです。
この奉納、男性だけがみこしを担ぎます。が、観覧は誰でも可能だそうです。ちなみに、頭に灯籠を載せることが出来るのは女性だけ。分担が決まっているということですね。
「その後の飲みも参加できるよ!」とのお話しも頂きました。是非に一度、伺ってみたいものです。
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