場所はご近所、趣の異なる両館、
それぞれ古川爲三郎氏収集の美術品を展示する。
美術館は現代建築、
記念館は和風建築・茶室・庭園で、
絵画を美術館、
屏風・掛軸・茶道具等を記念館で楽しむ事ができる。
特に記念館に宿る数寄者の嗜好には、
噛むほど染み出す旨味を感じた。
/スグル
古川美術館の分館、爲三郎記念館(為三郎記念館)(ためさぶろうきねんかん)の母屋「爲春亭(いしゅんてい)」の玄関です。玄関には、とんでもない圧力を放つ、生花、花入、屏風が展示されていました。と言っても、館の入り口は別にあり、この玄関から入ることはできません。中に入った後にそれらを鑑賞する事になります。
爲春亭の中庭です。館内は撮影禁止のため細かいご紹介が出来ないのですが、各部屋の窓からの眺めは格別そのものでした。また、建屋の各所に施された遊び心には、発見に自身の成長を感じる事ができました。いやぁ楽しい。楽しい事この上ありません。
ちなみにこの爲春亭、古川爲三郎(ふるかわためさぶろう)さんが103歳でお亡くなりになるまで、実際にお住まいになられていたそうです。憧れます。ものすごく憧れます。
広い庭園への通路です。この狭さが庭の感動を倍増させます。
通路の側には、茶室「葵の間」があります。この爲春亭は数寄屋建築(数寄屋造り)(すきやけんちく・すきやづくり)です。客をもてなす心を感じます。茶室も爲春亭内だけでも2室用意されています。
さて、日本庭園です。
爲春亭の軒下に掛かる灯籠です。下には川が流れます。
庭園内には、5本のシイノキ。庭園を大きく包みます。
茶室「知足庵(ちそくあん)」です。
お茶への憧れが強くなりました。早いところ学びに行くとしましょう
さて、こちらは本館、古川美術館です。為三郎記念館とは徒歩2~3分の距離にあります。つまり近所です。
館内です。この通り、為三郎記念館とは全く違う時間を過ごすことができます。
為三郎記念館に変わり展示の主は絵画で、横山大観、竹内栖鳳(せいほう)、平山郁夫など、日本人画家の作品を見ることができます。今回訪問時の企画展は「美の旅路」で、平山郁夫「黄山松韻(こうざんしょういん)」や児玉幸雄「ルー・ド・セーヌ」など、画像はないのですがご紹介したい作品が幾つもありました。
【古川美術館】
〒464-0066
・名古屋市千種区池下町2丁目50番地 【map】
・TEL:052-763-1991
【開館時間】
・10:00~17:00 (入館は16:30まで)
・期間によっては20:00までの夜間開館あり(要電話問合)
【休館日】
・月曜日 (祝日や振替休日にあたるときは、その翌日)
・展示替期間
・年末年始
※詳細はカレンダーを確認
【入館料】
・1000円(大人 古川美術館・爲三郎記念館 共通)
・500円(大学生 古川美術館・爲三郎記念館 共通)
※サイトには、展覧会によって変動があるような事も書いてあります。
【割引券】
【アクセス】
・地下鉄東山線 池下駅1番出口より東へ徒歩3分
・地下鉄東山線 覚王山駅1番出口より西へ徒歩5分
※池下駅よりの道にはこのように優しい看板が幾つもあり、迷わず向かうことができました。
【為三郎記念館(分館)】
【開館時間】
・10:00~17:00 (入館は16:30まで)
・期間によっては20:00までの夜間開館あり(要電話問合)
【休館日】
・月曜日 (祝日や振替休日にあたるときは、その翌日)
・展示替期間
・年末年始
※古川美術館の展覧会期間中は常時公開
※詳細はカレンダーを確認【アクセス】
・古川美術館より徒歩2~3分(120m)
初めてお邪魔します。先日、古川美術館に参ったのですが、名古屋にこんなにも素晴らしい場所があったと知り、嬉しい気持ちです。
返信削除メッセージを頂きありがとうございました。古川美術館、いい場所ですよね。為三郎さんの美術好きがすごく伝わってきました。特に爲三郎記念館の「お好きですね」具合がたまりません。またお邪魔したいものです。
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