2012年12月29日

【ArtFM メナード美術館「舟越桂2012 -永遠をみるひと-」(愛知県小牧市)】

愛知県小牧市のメナード美術館へ行った。

名古屋市街より約1時間、
アンソールとの再会に心高鳴る。

企画展は「舟越桂2012」で、
人型と異形の彫刻が場を占める。

暖かいはずの木彫は波打たぬ表情で、
人の形が容器やデジタルに見えて面白い。

場に飲まれた私には、
命への疑問と、
鑑賞者が作品に見える感覚が迫っていた。

/アートツアラースグル
(美術館の本館です。
大型の美術館というわけではないですが、
十分に期待を膨らませてくれる
建屋と双樹でした。) 

(本館の真正面です。
名古屋市街から電車で約30分、
プラス徒歩で約15分。
車での訪問が普通かと思いますが、
十分に歩いて行けます。
駐車場があまり広くないので、
電車のほうが良さそうです。)

(別館です。)

 (舟越桂「砂と街と」です。
舟越桂さんの作品は
日本全国多くの美術館で見かけますが、
個展として多くの作品を一度に見るのは
初めてでした。
※当画像はネットより拝借)

(舟越桂「青い遺跡」です。
当展覧会では、スフィンクスなど
異形の作品もありますが、
こういった普通の人型の作品も
多くありました。
他の美術館では
作品単体と向き合っていたので
飲まれるというより、
木彫に安心感を得ていたのですが、
今回は多数の波立たぬ表情に囲まれた為、
レポート中の通りの感覚に
襲われてしまいました。
なんだか、私達「ヒト」のこの姿が、
ただの容器に見えてくるんですよ。
逆に、普段はあまり気にしない、
命というか、意識というか、
ゴーストというか、の存在の感覚が
強くなったんですけどね。
貴重な体験だなぁと思いました。
※当画像はネットより拝借)

(舟越桂「長い休止符」です。
※当画像はネットより拝借)

(今回の訪問の、2大目的中の1つ、
ジェームズ・アンソール
「仮面の中の自画像」です。
夏に豊田市美術館の
ジェームズ・アンソール展にお邪魔した際に
会うことのできた作品で、
是非にまた会いたいと思っていました。
この作品に会うためだけでも
当美術館に足を運ぶ価値があります。
ちなみに、アンソール展は巡回展で、
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館でも
開催されましたが、
当作品は東京では
お目にかかれませんでした。
当ブログ内で何度か書いてますが、
巡回展だからといって、
全く同じ作品に出会える訳ではありません。
逆に言えば、同じ展覧会でも
他の地で見ると違った景色が
※当画像はネットより拝借)

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