2013年3月23日

【ArtFM 福島県立美術館「第4期常設展示」(福島県福島市)】

福島市の福島県立美術館へ行った。

大高正人氏設計の当館、
重厚古民家な外観と
荘厳な館内とに心惹かれる。

展覧会は第4期常設展示で、
近現代絵画・彫刻・工芸と幅広く並ぶ。

レジェ「歩く花」や
ピカソ「二人の裸婦」に遊び心を感じる中、
相馬出身、佐藤玄々「巣鶏」の
かわいさ・優しさには心温まった。

/アートツアラースグル
 福島県立美術館の建屋です。
 設計は、滝桜で有名な福島県三春町出身の大高正人(おおたか まさと)氏。戦後の建築運動「メタボリズム」に参加なさった方々の一人です。

 ちょっと離れた場所からの写真です。
 私には、広い敷地にたつ、相当重厚な古民家という感じがします。裏の山の借景具合も見どころだと勝手に思っているのですが・・どうなんでしょうね。 

 館内です。レポート中では文字数の関係上「荘厳」と表現しましたが、教会のような、遺跡のような感じがしました。 

 あの外観にこの館内、建屋だけでも楽しめる美術館です。
 前回訪問は「ふくしま総文」の期間中だった為、高校生のあふれる明るい美術館でしたが、今回訪問はコレクション展中心だった為、落ち着いた美術館となっていました。それぞれの雰囲気にそれぞれの楽しみがあります。


 野外彫刻、フェルナン・レジェの「歩く花」です。その名の通り、前回も今回も元気に歩いていました。
 ちなみに、レポート中のピカソ「二人の裸婦」は、フォーブからキューブへと9枚の作品を通してだんだんと変化するユーモアをも感じる作品です。画像が見つからず、ご紹介できないのが残念ですが。
 あと、私の好みであるアンドリュー・ワイエスの作品も4点展示されていました。あのデッサンにあの余白、たまりません。

 今回、最も心ひかれた作品、佐藤玄々(朝山)の木彫「巣鶏」です。(※当画像はネットより拝借)
 親鶏がひよこ2羽を抱きかかえています。
 この写真では伝わりませんが、バランスの良い安定感のある作品で、母ちゃんの愛・大きさ・優しさなどを感じる、心温まる作品です。思わず数度、眺めてしまいました。
 ちなみに、あとで分かったのですが、日本橋三越本店の巨大彫刻「天女(まごころ)像」は佐藤玄々の作品です。あらためて見に行かねばと思いました。

 で、2013年4月21日、行ってきました。佐藤玄々「天女(まごころ)像」です。

 斎藤清「会津の冬(18)」です。(※当画像はネットより拝借)
 デフォルメされた雪が実に重たく、雪国の美しさに加えて苦労も感じさせれます。

 新型新幹線E6系スーパーこまちです。帰路、福島駅で偶然撮影しました。
 私が訪問したのは3月はじめで、スーパーこまちの営業運転前だったのですが、電車待ちの際に遠くから近づく通過車両が赤いことに気付いたため、急きょカメラを向け、撮影しました。
 撮り鉄ではないのですが、正直、嬉しかったです。

〒960-8003 
・福島県福島市森合西養山1 【map】
・TEL:024-531-5511
【開館時間】
・9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
・月曜日(祝祭日をのぞく)
・祝祭日の翌日(土・日にあたる場合は開館)
・年末年始(12月28日~1月4日)
※館内消毒等のため臨時休館あり
※全館消毒にともなう臨時休館:2013年3月25日~4月5日
【観覧料】
・常設展:一般・大学生 260円
・企画展:展覧会ごとに異なる
・福島交通飯坂線「美術館図書館前駅」下車+徒歩3分
・福島駅より徒歩約25分

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