文化複合施設の当村、
谷口吉生の清春白樺美術館、
安藤忠雄の光の美術館等、
有名建築家の造形が幾つも並ぶ。
芸術品も充実で、
ルオーを中心に、
白樺派の梅原龍三郎・岸田劉生等、
枯れた景色が妙に合う作品を楽しむ事ができる。
特にルオー礼拝堂には、
受難が肌に刺さる感覚を得た。
/スグル
百名山、甲斐駒ヶ岳です。清春芸術村から撮影しました。男らしい山ですよね。毎度思います。
清春芸術村の入り口です。wikipediaによると、清春小学校の跡地なんだとか。ただ、この門が小学校の門であったかどうかは知りません。芸術村への入場は基本無料ですが、桜の季節は、桜を守る基金として有料になるそうです(wikipedia情報)。あ、当然、芸術村内の各美術館への入館はいつでも有料ですよ。
ところで、この清春芸術村はレポートの通り芸術の複合施設です。敷地には、清春白樺美術館、ルオー礼拝堂、光の美術館、アトリエ「ラ・リューシュ」、茶室「徹」、白樺図書館、梅原龍三郎アトリエ、レストラン「ラ・パレット」などと、芸術の施設が充実し過ぎに充実しています。
芸術村に入ると、シトロエンが停まっていました。1980年に改装された三方ガラス張りの移動アトリエで、好きな場所に車を停め、車中で絵を描くことが出来ます。私が拝見した時は中に本がたくさん載っていました。移動販売車(?)としても使用されているようです。
清春芸術村に入って即目につくのは、この建物です。芸術家たちの創作の場「ラ・リューシュ」。フランス・パリ・モンパルナスにある、ギュスターブ・エッフェル設計の同建物を模して造られました。実際、アトリエ 兼 生活施設なんだそうです。
ラ・リューシュの前に立っているのはこの彫刻、オシップ・ザッキン「メッセンジャー」です。
清春芸術村の野外彫刻群の中にはこんな作品もあります。セザール「親指」です。私の背丈ほどもあります。
藤森照信(ふじもりてるのぶ)氏設計、茶室「徹(てつ)」です。鬼太郎の家の様な、特異な外観をしています。以前、茅野市美術館(ちのしびじゅつかん)の展覧会にて藤森照信氏の建物を知り、是非に実物を見たいと思っていました。中にも是非入ってみたいですね。
この茶室の屋根の銅板や壁の漆喰を塗る作業は、縄文建築団のメンバー、赤瀬川源平、南伸坊、林丈二氏らが手伝ったそうです。
こちらも野外彫刻、セザールの「オマージュ・ア・エッフェル」と「エッフェル塔のらせん階段」です。このエッフェル塔のらせん階段、老朽化で実物から取り出された「本物」です。
敷地内の標識。
谷口吉生氏設計、清春白樺美術館です。私が過去に見た谷口吉生さんの建物とは趣が大きく異なります。知らずにお邪魔したならば分からなかっただろうなぁ。。
ジョルジュ・ルオー「聖顔」(※当画像はネットより拝借)。
清春白樺美術館は私の最も好きな西洋画家、ルオーを中心に扱った美術館です。絵画作品はもちろん、陶器や、ルオーが使用していた絵筆を見ることもできます。加えて、その影響を見ることのできる白樺派の梅原龍三郎や、岸田劉生をはじめ、ロダン、ブールデル、ピカソ、セザンヌ、ピカソの作品も展示されています。
お邪魔したのは1月。たまたま枯れた季節だったわけですが、館も作品もすごく枯れた景色が似合う様に思いました。
奥に見えるのが、谷口吉生氏設計「ルオー礼拝堂」です。
ルオー礼拝堂には、ルオーの銅版画やステンドグラス、次女から贈られたキリスト像があります。
こちらは吉田五十八(よしだいそや)設計の梅原龍三郎のアトリエです。東京から移築されました。
安藤忠雄氏設計、「光の美術館(クラーベ・ギャラリー)」です。外観が特異な当館、中は完全に安藤忠雄さん色です。写真がないのが残念。
建物だけで人を集める安藤忠雄さん、美術館の設計も多く手がけていらっしゃいます。例えば・・
アントニ・クラーベ「赤い点」です(※当画像はネットより拝借)。安藤忠雄さん色の館内がとても作品を引き立たせます。
【清春白樺美術館・光の美術館】
〒408-0036
・山梨県北杜市長坂町中丸2072 【map】
・0551-32-4865 (清春白樺美術館)
・0551-32-3737 (光の美術館)
【開館時間(清春芸術村・清春白樺美術館)】
・9:00~17:00(入館は16:30まで)
【開館時間(光の美術館)】
・9:00~日没まで(2013年4月現在の閉館は17:00)
【休館日】
・年末年始
【入館料】
・800円(一般 清春白樺美術館)
・700円(学生 清春白樺美術館)
・500円(一般 光の美術館)
・400円(学生 光の美術館)
【アクセス】
・小淵沢駅より タクシー(バス)10分
・長坂駅より タクシー(バス)5分
・長坂駅より 徒歩30分
※私は、行きはタクシー、帰りは車であった為、徒歩の時間は分かりません。で、googleマップで確認したところ、徒歩34分と表示されました。が、多分、もう少しかかると思います。理由は、かなり起伏が激しいからです。長坂駅にコインロッカーはないので、重い荷物をお持ちでしたら持ち運ぶしかなく、尚更時間がかかるかもしれません。
オススメはバスかタクシー。タクシーの場合、長坂駅より1500円くらいだったと思います。バスについては、清春芸術村のwebサイトにのっているのでご確認下さい。当然、本数は少ないですよ。
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