2014年1月19日

【ArtFM 江別市セラミックアートセンター(北海道江別市)】

北海道石狩の江別市セラミックアートセンターへ行った。

古くは縄文土器、近代はレンガの産地に立つ当館、
展示は当然焼物に染まる。

見たのは当地縁の小森忍や北海道の作家の品で、
茶器や壺、皿などが並ぶ。

特に当館に限り目立つ自然を表す様な作品には、
当地の風土への愛着を感じた。

/スグル
 今回の1枚目は江別市セラミックアートセンターの正面入口です。時計台かサイロか、北海道を感じる外観をしています。来館者を大きく受け止める鶴翼の外観は余裕の敷地の賜物です。
 館内外には町を象徴するレンガが多用されています。江別市は焼物(すなわちセラミック)と関わりが深く、約1300年前の縄文土器「江別式土器(後期北海道式薄手縄文土器)」を始め、陶芸家 小森忍(こもりしのぶ)の晩年の地と、その関わりは歴史的です。「レンガ」の生産は数社が行っており地場産業・北海道遺産となっています。

 エントランスロビーです。外を望む大きな窓が出迎えてくれます。


 エントランスロビーは1・2階吹き抜けで、かなり大きな空間です。が、建屋の多くを占拠しているというわけではありません。建屋全体に余裕の大きさがあるためです。北海道はでっかいなぁとつくづく思います。

 エントランスロビーには、大型の陶壁「火の如く明日を開け」が常設展示されています。陶芸の巨匠、會田雄亮(あいだゆうすけ)さんの作品です。他の作品例は日本各地に多々あります。数カ月後に一件レポートする予定です(信州高遠美術館に訪問済み(長野県伊那市))。

 レンガ張りの2階の内壁です。よく見ると様々な色があります。まるでツイードのようです。全体が持つ煉瓦色と、織り込まれた個々の色との関係に面白さを感じました。

 館は大きく、作品の展示や保管を行う棟と、作品の制作を行う棟とに分かれています。こちらは制作を行う棟です。工房・窯・図書室・ラウンジなどがあります。

 ラウンジからの眺めです。緑に覆われた広い敷地を望みます。敷地面積はなんと30000平方メートルオーバーです。東京ドームの2/3個分ほどの広さがあります。

 庭から見た建屋です。こちらから眺めても堂々たる鶴翼でした。



 レンガ資料展示室です。種類や歴史、生産工程などが展示されています。

 小森忍(こもりしのぶ)「青磁香炉(せいじこうろ)」です(※当画像はネットより拝借)。
 特別展などが行われる企画展示室に加え、当館には常設展示室が2つあります。1つは当作品など数十点の小森忍の作品を展示する「小森忍記念室」で、1つは北海道の作家の作品を展示する「北のやきもの展示室」です。レポートに記載した”自然を表す様な作品”は、北のやきもの展示室にありました。
 私は焼物系の美術館にも度々訪れるのですが、その際に目につく作品の多くは、伝統的なものと、”焼物”離れした奇抜なものです。対して当館では、北海道の自然をデザインにした作品が何点もありました。北海道は、人と自然との結びつきを強くする場所なのかもしれません。

 建屋に立っていたタワーの内部です。ぐるっと360°眺めることができます。

 とはいえ、見えるものの多くは緑と空でした。北海道は広いなぁ。

【江別市セラミックアートセンター】
〒069-0832
・北海道江別市西野幌114番地5 【map】
・TEL:011-385-1004
【開館時間】
・9:30~17:00(最終入場は16:30)
【休館日】
・月曜日
・祝日の翌日(その日が土日の時は火曜日)
・12月29日から1月3日
【観覧料金】
・300円
【アクセス】
・札幌駅~15分~野幌駅~JRバス~11分~セラミックアートセンター前下車
・札幌駅から車で40分
※でっかい北海道です。基本的に車をオススメします。
※余談ですが、スピード違反には気をつけて下さい。私は昨年(2013年)、モエレ沼公園近くで捕まりました(涙)。
 【ArtFM モエレ沼公園(北海道札幌市)】

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