2012年10月7日

【ArtFM 石川県七尾美術館「長谷川等伯展」(石川県七尾市)】

七尾市の石川県七尾美術館へ行った。

内井昭蔵氏設計の建屋、
内・外・細部の膨らみがなんだか可愛い。

展覧会は当地縁の「長谷川等伯展」で、
等伯6割、関連4割に展示されている。

主は圓徳院山水図襖32面、
が、特に心掴むは作者不明「月夜松林図屏風」。

国宝とはまた違う空気感や装飾に、
一人どっぷり味を感じた。

/アートツアラースグル
(池と美術館建屋です。
なんだか かっこええ・・と思いました。)

(館を広く写したものです。
心惹かれます。
ちなみに、これらの写真にエフェクトは
当然使っていません。
ほぼ撮ったままに載せています。)



(外観・細部がアーチ型に覆われています。 

(この外壁は、地元の素材、
珪藻土の焼物でできています。
レポート中では「膨らみ」と表現したこのアーチ型、
かわいくないですか?)

(館内にもアーチが
あちらこちらにあります。)

(このアーチ、内井昭蔵さんの
当館設計におけるこだわりだそうです。)

(以下の数点、
常設展「池田コレクション」の出展品です。
こちらは小川破笠の硯箱。
そう多く見るわけではないですが、
破笠細工のこの表現・技巧、大好きです。) 

(楽家7代目、楽長入の黒楽茶碗
「菊露(きくのつゆ)」です。
私にとってはツヤは余計なのですが、
この手の収まりのよさそうな雰囲気、
これまた大好きです。) 

 (織部木瓜形鉢(おりべもっこうがたばち)です。
織部の意匠を見るたびに思いますが、
安土桃山なり江戸なりの時代であることが
本当に信じられません。)

(こちら、「月夜松林図屏風
(げつやしょうりんずびょうぶ)」です。
今のところ 等伯作?という感じで、
作者は明確になっていません。
下に等伯の「松林図屏風」を載せていますが、
月夜松林図屏風の持つ より湿った空気感や装飾美は
私の心を強く引きつけました。
金の空気と墨の浮き出す背面、
いいですよね。大満足です。
ずっと一人で独占して見ていたのも
超満足!の一因なのだと思います。
※当画像はネットより拝借) 

 (長谷川等伯作(とされている)の国宝「松林図屏風」です。
当展覧会では、複製品が展示されていました。
こちらに特に強く現れている
松の 乾いた掻きむしる様な表現、
もちろん大好きですし、涙が出そうにもなります。
※当画像はネットより拝借)

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