2013年2月25日

【ArtFM 北海道立帯広美術館「ベル・エポックのポスター」「拡張する"版" プリントアートの展開」(北海道帯広市) 納沙布岬、東根室駅 (北海道 根室)】

帯広市の北海道立帯広美術館へ行った。

大型公園に位置する当館、
木々を行き交うリス・キツツキを眺めるだけで楽しい。

展覧会は「ベル・エポックのポスター」等で、
当館の主力所蔵品、
プリントアートが多数並ぶ。

初見の作家の心掴む作品達が、
ミュシャ・ロートレックしか浮かばぬ私を
青二才と笑っていた。

/アートツアラースグル
 北海道立帯広美術館です。動物園まで抱える大型公園の中の一施設で、まわりには多くの木があります。

 あれ??当館にもブールデル。。
 ここ2年で5回目の北海道、北海道でも多くの美術館を訪問してきました。そこで気がついた事が1点あります。それは、各道立美術館にブールデルの大型彫刻があるということです。
 札幌の近美にはブールデル「力」、函館にはブールデル「自由」、そして当館のブールデル「勝利」。これは狙ってる??と思い、当館の職員さんに尋ねてみました。すると、その通り!との事。北海道立旭川美術館を合わせた計4館に、ブールデルの4点1組の作品がそれぞれ分けて展示されているそうです。次回の北海道訪問時は旭川にお邪魔し、「雄弁」を拝見して制覇としたいと思います。
 ちなみに、ブールデルの当作品は愛知県美術館など幾つもの美術館で拝見する事ができますが、4点全部が揃っている館はほぼありません。私の知る限りでは、鹿児島の長島美術館、1館のみです。
 【ArtFM 長島美術館(鹿児島県鹿児島市)】へのリンク
※後日談:神奈川の「箱根彫刻の森美術館」にも4体が揃っていました

 ブールデル「勝利」です。


 館内です。光があふれています。


 さて、主展示室です。おおきく2部屋からなります。今回は、当館コレクションをもとにした企画展
「ベル・エポックのポスター」が開催されていました。


 ポスターと言えば、私の中ではまずミュシャ。単純すぎるでしょうが、期待通りミュシャの所蔵はありました。アルフォンス・マリア・ミュシャ「JOB」です。幾度も拝見している作品ですが、何度見ても心惹かれます。魅力的にも程がありますよね。

 広告ですし、私がターゲットから大きく離れていれば印象に残らぬ事も当然出てくるのですが、ビバンダムくんが載るミシュランのポスターは内容に興味無くとも印象に残りました。キャラクターって強いですね。

 今回の展覧会で心ひかれた作品の1つがこちら。ジョルジュ・ボワスリエ「住宅展示会」グラン・パレです。

 次いでこちら。ジョルジュ・ルルー「万国博覧会「光学館」」。浮世絵というか、花札というか、日本っぽい雰囲気が少し漂っているように思いました。

 極めつけがこちら。マニュエル・オラジ「曲馬場、クリシィ大通り」です。動きや装飾がものの見事で、心を捉えて仕方ありませんでした。

 椅子に座り、しばらく眺めてしまいました。

 こちらはコレクション・ギャラリーです。こちらでもプリントアートが展示されていました。伺ったところによると、当館の所蔵品の4割弱がプリントアートで、残りはバルビゾン派の作品や地元十勝の作家の作品が多いそうです。

 島州一「指紋と木目」です。拡大した指紋をシルクスクリーンで角材にプリントしたもので、こんな感じに並べられていました。ここで気になったのは、この角材の「並び」。この不安定な状態で保管されているのか?それとも・・。ということで、またまた職員さんに尋ねてみました。すると、「学芸員さん次第」との事。並びは学芸員に委ねられているそうです。次回、どんな並びになっているか楽しみですね。

 奥野稔和「98V-0515X」。写真を反転処理や加工した作品です。写真って一素材にもなるんですね。

 さて、公園内の写真です。アカゲラ(キツツキ)ですね。コンコンと木をつついていました。

 ただの枯葉なのですが、気になって撮ってみました。 

 エゾリスです。かわいいったらありゃしない。

 館に向かうまでの道程で会った鳥です。タンチョウ、ツルですね。車を走らせていたら、そばの田んぼにいたので、急きょUターンし、撮影しました。野生の鶴を見るのは初めてで、相当に興奮しました。


 鶴などの野生の鳥を撮る場合、基本は、バズーカの様な大きくて高価なレンズを使います。ですが、私はそんなものを持っていません。購入時のセットのズームレンズで撮影するしかありませんでした。そんな撮影には辛い状況だったのですが、こちらの鶴、有難いことに近くを飛んでくれたんですよね。おかげで、こんな感じにおさめることができました。

 この後、着地。それからすごぉく物哀しげに鳴いていました。ところが、寂しいながらもとても美しい声なんですよね。切なさの方が強いのですが、「わび」とも表現できそうです。

 こちらも帯広に向かう途中で出会った風景です。防風林ですよね。


 なんだか悲しいなぁ。。

 気を取り直して、食事です。十勝ということで、豚丼をいただきました。当然、美味です。

 道端で出会った看板です。ゆとり教育の狙いがわかりました。

 帯広から車で4~5時間ほど、根室に行って来ました。写真は東根室駅。日本最東端の駅です。1年ちょっと前に日本最南端の駅「西大山駅」を訪問した事で四方全てを訪問したいなぁと漠然と思ったのですが、こうして実際に東根室駅に来ると、西・北の残2駅の訪問を早くしたくなります。小話程度にしかならない経験ですけどね。 


 当駅の電車の発着、上り下りあわせても、1日に11本しかありません。で、時間をきっちりあわせて訪問しました。

 ところ変わって納沙布岬(のさっぷみさき)です。根室から車で1時間程のところにあります。離島を除いた日本最東端の地です。


 北方領土間近ということで、こんな碑がありました。「祈願 北方領土奪還」。まわりを囲む「カエル」が印象的です。

 「ご迷惑をおかけします」。全くご迷惑ではありません。

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