2013年1月8日

【ArtFM Bunkamura ザ・ミュージアム「白隠展」(東京 渋谷)】

東京渋谷、ザ・ミュージアムへ行った。

今回はブロガーナイト「白隠展」。
西洋画中心の当館に禅画が多数展示されている。

描かれる達磨・観音・地獄等に煩悩が怯えるが、
作品はコミカル・デフォルメで、
圧倒しつつも心にやさしく浸透する。

妖怪図の如く愛嬌ある神仏が、
笑顔で悔い改めよとささやいた気がした。

/アートツアラースグル
(館の正面です。
今回は正面は撮影していないので
前回撮影分を載せました。)

(今回はブロガーナイト。
Takさん主催のトークイベントで、
本展監修の山下裕二先生と
本展主催者の広瀬麻美さんの、
楽しくも詳しいお話し(+裏話)を
うかがうことが出来ました。)

(展示風景です。
各部屋が六角形となっています。
作品に包まれる感じです。

ちなみに、レポート中に「妖怪図」と書きましたが、
そのイメージは高井鴻山や水木しげるです。
無理に精神世界を描くのではなく
自然発生的に描いており、
かつ、愛嬌がある描き方がなされている事から
ちょっと通じるものがあるなぁと思い、
その言葉を書き込みました。
もちろん、
本当に通じるものがあったとしても、
白隠が大先輩なんですけどね。)

 (「達磨」作品の展示室、
通称「ダルマ部屋」です。
こちらも六角形になっています。
"渋谷のパワースポット"というのも
かなり頷けました。)

(今回の目玉、
大分県 萬壽寺(まんじゅじ)所蔵
「半身達磨(通称「朱達磨」)」です。
 縦2mほどもあります。
逸品中の逸品で、
なかなか展示に至らなかったそうですが、
今回、実現しました。
非巡回展ですので、
拝見するなら2月24日までに
渋谷へいらして下さい。)

(静岡県 永明寺所蔵
「半身達磨」です。
巨大なダルマが
山から ぬぉぉ!っと
現れたようにも見えます。)

(達磨図の中で、
特に気になったダルマが
こちらの愛知県 定光寺所蔵「達磨」です。
理由は、小さい頃に
実家で見たような気がしたから。
当然、当作品があるわけがないのですが、
似たような作品を
祖父が好んでいたのかもとは思いました。)

(今回の展覧会では心惹く禅画が
多数展示されているのですが、
なかでも特に心惹かれたのが
こちらの 「蓮池観音」です。
入口近くに展示されています。
会場奥を見ること優先で
入場即は拝見せずにいた為、
イベント中にディスプレイに
当作品が表示された時には
うわっ!と思わず声を上げてしまいました。
内容的には、骨休めをしている観音を
にこやかに叱責している とのことですが、
私には、包容・艶・余裕が強く感じられました。
この構図が大好きというのも
心惹かれた理由の一つです。)

(こちらも白隠の残したものです。
ちなみに、お話しによると、
白隠は「現存でも」1万点を超える作品を
生み出した方だそうです。
で、私の疑問。
それほどに残したのであれば、
色々な美術館で拝見できても
おかしくないように思うのですが、
全国述べ500館以上をまわっていても、
出会ったことが全くありません。
めぐり合わせの問題や
知名度の問題はあるのでしょうが、
お寺所蔵や個人蔵がほとんどと
いうことなのかなぁと思いました。
まぁ、これだけまわりながらも、
東京の永青文庫にお邪魔していないというのが
一番響いているのかもしれません。
東京在住なのに、熊本の永青文庫はお邪魔して
東京にはお邪魔していない。
きっとレアケースでしょう。)

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