新潟のランドマーク、朱鷺メッセに位置する当館、
展示は1室でも所蔵は近美共通で充実する。
今回見たのは所蔵品展で、
県所縁の亀倉雄策の作品や、
看板娘のミレイ「アリス・グレイの肖像」などが並ぶ。
特に籔内佐斗司「走る童子」の
イタズラなクソガキ具合には、思わず吹き出した。
/スグル
籔内佐斗司「走る童子」です。ピンポンダッシュに見えてしょうがないのは私だけ??それほどに躍動感があります。「イタズラなクソガキ(失礼な表現、どうぞお許し下さいませ。)」とはそういうことです。
信濃川の河口に位置する複合一体型コンベンション施設「朱鷺メッセ」です。ホテル・オフィスビル・展示場・会議室等々が収まっています。奥の高いビルがその一部「万代島ビル」で、この5階が新潟県立万代島美術館です。
前回の訪問時に撮影した朱鷺メッセです。安田侃(かん)さんの野外彫刻「天秘」が近所にあります。安田侃さんは、イタリア在住の著名な彫刻家です。
万代島ビルのエントランスです。エレベーターで5階に上がります。
開放的な空間を持つショップです。
小さな休憩所です。ここで地元の画家さんとしばらくお話しをしました。
再び、籔内佐斗司「走る童子」です。風呂あがりにパンツを履かずに逃げまわってるガキンチョにも見えます。
顔と雰囲気でわかった方も多いと思いますが、籔内佐斗司さんは奈良の「せんとくん」の生みの親です。NHK「直伝和の極意 仏像拝観手引」の講師を務めていらっしゃいましたし、仏師のイメージがありますが、私にとってはアーティスト(彫刻家)です。彫刻作品の身体の表現や動きは特に魅力的で、愛知県の刈谷市美術館(未レポート。後日レポートします。)で拝見した「女の鎧-おつまみ」など、惹かれた作品がいくつもあります。
参考までに、籔内佐斗司「女の鎧-おつまみ」です(※当画像はネットより拝借)。当館の所蔵ではありません。愛知県の刈谷市美術館の所蔵です。
ジョン・エヴァレット・ミレイ「アリス・グレイの肖像」(※当画像はネットより拝借)。
新潟県立万代島美術館と新潟県立近代美術館(新潟県長岡市)の小さな看板娘です。彼女を拝見するのは3回目。初めて出逢ったのは岐阜県美術館の特別展(岐阜県岐阜市)でした。毎度ながら、目に宿る光、凛とした表情に、賢さや育ちの良さを感じます。
ちなみに、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)はラファエル前派のイギリス人です。「落穂ひろい」等で有名なジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875 バルビゾン派・フランス人)とは別人です。
デザインの世界における巨匠中の巨匠、亀倉雄策(かめくらゆうさく)の東京五輪ポスターです(※当画像はネットより拝借)。訪問当日に展示されていたわけではありませんが、万代島美術館・近代美術館の所蔵品ではあります。
以前、新潟県立近代美術館(新潟県長岡市)に訪問した際、亀倉雄策(新潟県(現)燕市出身)の作品を多数拝見しました。東京オリンピック1964を始め、EXPO'70、グッドデザイン賞のGマーク、私が大変にお世話になっているNikonのロゴマークなど、大きな足跡をいくつも残していらっしゃいます。今回の展覧会ではデザインの分野で活躍なさっている作家さんたちの「亀倉雄策追悼作品」が40~50点展示されていたのですが、あらためて亀倉雄策の足跡の大きさと交友関係の広さ・深さを感じました。
さて、電車です。いつもの通り、E4系上越新幹線「Maxとき」に乗りました。
当館へ行くためにではありませんが、「特急いなほ」にも乗りました。こちらもよく乗ります。
こちらも「特急いなほ」です。
【新潟県立万代島美術館】
〒950-0078
・新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル5階 【map】
・電話: 025-290-6655(代)
【開館時間】
・10:00~18:00(観覧券発売は17:30まで)
【休館日】
・月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し翌日休館)(企画展によっては月曜開館の日もあります)
・展覧会準備期間
(展覧会終了後、次の展覧会が始まるまでの期間は完全休館)
※当館の展示室は1室です。特別展か所蔵品展のどちらかの展示となります。なので常設展はなく、入替期間は完全休館となります。
・年末年始
【観覧料(所蔵品展)】
・310円(一般)
・150円(大学生)
(企画展、所蔵品展によって観覧料は変わります)
(「企画展」と「所蔵品展」を入れ替えて開催の為、「常設展」はなし)
【アクセス】
・バス:新潟駅前(万代口) より5番線発
朱鷺メッセ経由佐渡汽船ゆき「朱鷺メッセ」バス停下車(200円、約15分)
・新潟市観光循環バス
・徒歩:新潟駅前より約25分
・タクシー:新潟駅前より約5分
※私はいつも新潟市観光循環バスを利用しています。
1回乗車は200円、1日乗車券が500円です。
新潟市美術館前も通りますので、合わせての訪問をオススメします。
新潟市美術館前も通りますので、合わせての訪問をオススメします。
こちらは、新潟市観光循環バスです。駅前のバス乗り場(詳細な場所は観光案内所の近くの券売所で訪ねて下さい)から利用することができます。バスのデザインは、新潟所縁の漫画家「高橋美智子先生」と「水島新司先生」にちなんだものです。今回、行きは「犬夜叉号」に乗りました。
帰りは「ドカベン号」です。
「循環」バスなので右回り・左回りがあり、「白山公園先回りコース」が「ドカベン号」、「朱鷺メッセ先回りコース」が「犬夜叉号」と、デザインで判別することができます。
ちなみに、新潟県立万代島美術館へは、行き「犬夜叉号」・帰り「ドカベン号」が短時間です。余談ですが、循環バスのコースにある新潟市美術館へ行く場合は、どちらのバスを利用しても大して変わりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿