建屋は元アトリエ、高台に位置する当館、
眼下の大地と大河が実に雄大。
展示は利根山光人の作品で、
大判の絵画からスケッチまで広く並ぶ。
特に当地、北上を描く作品群には、
祭りの賑やかな音と、
「太陽の画家」な熱さと勢いが溢れているのを感じた。
/スグル
今回の1枚目は、JR北上駅構内に展示されている、「鬼剣舞(おにけんばい)」の衣裳です。鬼剣舞は北上の民俗芸能で、夏祭りの際などにその勇壮な舞を見ることができます。Wikipediaによると、小中学校の運動会のアトラクションとしても演じられるのだとか。カッコいいだろうなぁと容易に想像がつきます。
北上駅から当館までのアクセス方法はバス・タクシーが便利です。が、私は歩いてみました。徒歩約30分です。途中、「北上川」にかかる珊瑚橋を渡りました。ご覧の通り、けっこうな川幅があります。
北上川は東北地方の流域面積ランキング第1位の河川です。全国でも4位に食い込みます(1位:利根川、2位:石狩川、3位:信濃川、5位:木曽川)。流域面積とは河川に流れ込む雨水が降る範囲の事なので、基本的には広いほど流水量が多くなります。北上川の雄大さ、このランキングからも感じますよね。
利根山光人記念美術館の近くからの眺めです。広がる畑に、奥の奥羽山脈(おそらく焼石岳)が雄大さを物語ります。畑と山の間に見える木々は桜並木です(当地「北上展勝地」は桜の名所です)。
レポート中に「眼下の大地と大河」と書きましたが、これは感覚的なものです。正確に記せば、大地は目一杯眺めることができるものの、大河(北上川)は桜並木の向こう側なのであまり見えません。ず~っと連なる桜並木に大河を想って頂ければと思います。
北上市立利根山光人記念美術館の建屋です。利根山光人は「太陽の画家」と呼ばれているので(「生命の画家」とも呼ばれています)、太陽を外さず撮影してみました。
建屋は、この通り、木々に囲まれています。 この美術館の建屋は利根山光人の元アトリエで、増改築へ経て平成8年に美術館として開館しました。
美術館の大展示室です。常設展「東北の祭りシリーズ」が開催中で、利根山光人が魅了された北上の民俗芸能「鬼剣舞(おにけんばい)」や「鹿踊(ししおどり)」を描いた作品が展示されていました。(※以下、許可を頂き撮影)
利根山光人「日輪」です。
利根山光人「集」です。これらの作品から「太陽の画家」な「熱」や「勢い」を多分に感じます。が、感覚的には、より「生命の画家」の名の方がしっくりくるように思います。勝手な想像ですが、「太陽の画家」の名は、もととも多く描いていたメキシコ関連の作品から連想されたものではないでしょうか。
利根山光人「日輪」。
大展示室の隅には、鹿踊の衣装が展示されています。
中展示室では、「利根山光人 世界スケッチ歩き」が開催されていました。
こちらは、JR北上駅に据え付けの壁画、利根山光人「日輪」です。駅西側(在来線改札)にあります。美術館は駅の東側(新幹線側)なので、東と西をつなぐ地下通路を通り、在来線側の改札に向かって下さい。
ところ変わって横浜です。横浜駅改札からダイヤモンドシティ方面に向かう階段の上部に、利根山光人「太陽とこども」が展示されています。こちらは、もともと多く描いていたメキシコがモチーフとなっているのだと思います。北上を描いた作品群とは、特に「お祭り!!」な感じが共通していると感じました。
・岩手県北上市立花15-153-2 【map】
【開館時間】
・10:00~16:00(入館は閉館30分前まで)
【休館日】
・12/1~3/31
※4月~11月は無休(企画展展示等による特別休館日あり)
【観覧料】
・一般300円
【アクセス】
・バス…JR北上駅西口発-江刺バスセンター行
または、熊沢行で展勝園前下車1分
・タクシー…JR北上駅東口から7分
・徒歩…JR北上駅東口から25分
※私は歩きました。googleマップによると徒歩29分と表示されますが、おおよそそれくらいです。大体30分と見込んでおきましょう。
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