穏やかで広い諏訪湖畔に位置する当館、
景色は遠く 空は広い。
展示の主はルソーら素朴派と
フォーブのルオーで、
なごみと苦悩が程よく同居している。
当然、大好きなルオー・ルソーに心奪われつつも、
隠れた逸品、ダリのアリスの摩訶不思議具合に悶絶した。
/スグル
ハーモ美術館です。美術館が点在する諏訪湖畔に位置します。諏訪湖をゆったり眺めるにいいロケーションです。遠く富士山も望みます。
館内です。階段下にダリの彫刻が見えます。
パンフレットにも書いてある当館の売りは「アンリ・ルソーと素朴派の画家達」で、アンリ・ルソー、グランマ・モーゼス、アンドレ・ボーシャンら、素朴派(パントル・ナイーフ、ナイーブ派)の作品を多く展示しているのですが、レポートに書いたフォービズムのルオーやマティス、そしてダリ、ベルナール・ビュッフェ、シャガールなど、他にも魅力的な作品が幾つもあります。
アンリ・ルソー「ラ・カルマニョール」です(※当画像はネットより拝借)。
ルソーらしい優しくも楽しい作品ですね。"素朴派"とはよくいったものだなぁと思います。
アンリ・ルソー「薫る花束」です(※当画像はネットより拝借)。
晩年の作だそうです。ルソーのテーマカラーである緑を背景に、控えめながら存在感のある花が描かれています。この画像ではわかりませんが、岩絵具の様なキラキラした輝きを持った花です。ルソーといえばジャングルなイメージがありますが、これは晩年になって身近に見たジャングルなのかなぁと思いました。ルソー好きには是非にご覧頂きたい作品です。
ジョルジュ・ルオーの「受難」の参考画像です(※当画像はネットより拝借)。
私が最も大好きな西洋画家のルオー、様式はフォーヴィスム(野獣派)です。キリスト教にかなり傾倒した方でして、キリストの受難をシリーズとして描いています。「受難」に限らない話ですが、命を絵画に埋め込んでる!!と思わされるものです。当館にはルオーの版画が多数展示されています。
サルバドール・ダリ「不思議の国のアリス」挿絵の参考画像です(※当画像はネットより拝借)。
ふしぎの国が なおさら不思議なこの1枚。当然にあの「アリス」です。これはその挿絵群のうちの1枚となっています。場面を表すというより、脳を不思議な状態に誘う感じですね。こういった感じの版画の挿絵が10枚以上(だったかな?)展示されています。悶絶必至です。
こちらは館からの眺めです。ランニングに最適な感じがします。って、私は走りませんけどね。長距離は超苦手です。
訪問したのは1月。諏訪湖の岸近くは見事に凍ってました。
凍っているので、この通り。
寒さを忘れ(嘘です。忘れられない寒さでした。)、鳥たちの動きを眺めていました。
【ハーモ美術館】
〒393-0045
・長野県諏訪郡下諏訪町10616-540 【map】
・TEL: 0266-28-3636
【開館時間】
・9:00~18:00(4月~9月)
・9:00~17:00(10月~3月)
【休館日】
・なし(年中無休)
・展示替えによる休館あり(詳細は要問合)
【入館料】
・800円(大人 常設展)
【割引券】
【アクセス】
・JR中央線 下諏訪駅下車 徒歩18分
※実際歩きましたが、おおよそこれくらいでした。
・バス(下諏訪町循環バス「あざみ号」)
※本数が大変少ない様子です(1日2便か?)。車じゃないなら歩きましょう。
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