2013年12月7日

【ArtFM 清須市はるひ美術館(愛知県清須市)】

愛知県の清須市はるひ美術館へ行った。

駅徒歩しばらく、夢広場はるひに位置する当館、
スタンドのような外観に遠い歓声が聞こえる。

展覧会は主に特別展で、
今回は清洲所縁の加藤正音の作品を見る。

その錦絵のような日本画に、
動きは少なくとも人生や歴史を雄弁に語る不思議さを感じた。

/スグル
 今回の1枚目は、清須市はるひ美術館の建屋です。立派なステージを持つ近隣の施設「はるひ夢の森公園」側から見ると、スタジアムのスタンドに見えます。おそらく、イベントの際には客席となっているのでしょう。であれば、全国的にも大変珍しい館です(実際どう使われているのか、確かめていません)。

 「清須市夢広場はるひ」の全体図です(※当画像はネットより拝借)。清須市はるひ美術館、はるひ夢の森公園、清洲市立図書館の3つの施設からなっています。ステージを持つ夢の森公園が円形のスタジアム状になっており、それを取り囲むように美術館があります。

 清須市はるひ美術館の入口近辺です。

 夢の森公園のステージ上よりの1枚です。美術館の屋根がスタジアムの巨大照明のようにも見えます。

 ちょっと分かりにくいのですが、右の真ん中に浮かんでいるコンクリートの板がステージです。ステージの下と周りを水が囲んでいます。観客席(?)からは上がることが難しい造りです。

 はるひ夢の森公園にて思わず撮った1枚です。決して長くない私の足が、翼くん並の長さに成長しています。とは言え、あらためて現物を見ると、何ら変わりがないことに気づくんですけどね。夕陽の侘びしさが身にしみるひと時でした。

 はるひ美術館からJR清洲駅までの歩く道程で見つけた景色です。・・・深い意味はありません。

 こちらも歩く途中で見かけた景色です。キャベツ?ですかね。延々と植えられていました。

 加藤正音(かとうしょうおん)「信長 秀吉 家康 杜若(かきつばた)」です(※当画像はネットより拝借)。
 レポートには錦絵のようと表現しましたが、こちらの作品に至っては漫画のキャラクターのようでもあります。それぞれの人格を絵に埋め込んだというより、想像上のイメージに沿ったという感じです。だから、全体的に動きが少ないのに、それぞれを雄弁に語るように感じるのかもしれません。
 あとで知ったのですが、加藤正音さんは新聞小説の挿絵もなさっていたとのことでした。そう言われると、たしかに挿絵のようでもあります。

 加藤正音「尾張春風伝 徳川宗春」です(※当画像はネットより拝借)。
 徳川宗春といえば、尾張徳川家で最も有名な方で、徳川吉宗と経済政策で真っ向から対立した事で知られています。物語が綴られていますが、雰囲気的に宗春様様という感じだけで描かれてはいません。歴史を理解して描いていらっしゃると感じさせられます。

 加藤正音「尾張春風伝 璃津」です(※当画像はネットより拝借)。
 作品的にはお気に入りなのですが、実のところ、描かれている「璃津」さんのことを存じ上げません。想像するに絶世の美女なりの悲恋がありそうですけど、実際どういった方なのでしょう?

 加藤正音「揚巻玉三萬」です(※当画像はネットより拝借)。
 以上、4作品を紹介しましたが、それぞれ当館の所蔵品ではありません。伺ったところ、当館の所蔵品は主に過去7回にわたる「はるひトリエンナーレ」の優秀作品で、数は多いわけではないそうです(サイト上に所蔵品一覧が載っています)。ですので、基本的には特別展が主となります。

【清須市はるひ美術館】
〒452-0961
・愛知県清須市春日夢の森1番地
・TEL:052-401-3881
【開館時間】
・10:00~19:00(入館は18:30まで)
【休館日】
・月曜日 (祝日の場合は翌平日)
・12月29日~1月3日
・その他、美術館の施設、設備の保守点検、
 展示替えなどのため臨時に休館する場合があります。
【観覧料】
・特別展により異なる
・200円(常設展)
※常設展の料金の記載がWebサイトにありますが、私が訪問した時はなかったように思います。不確かですが、いつでも所蔵品(過去7回にわたる「はるひトリエンナーレ」の優秀作品を所蔵)を見ることができるわけではないはずです。
【アクセス】
・JR東海道本線「清洲駅」より徒歩約20分
※私は歩きましたが、表記通りの所要時間でした。googleマップによると、徒歩19分だそうです。
・「JR清洲駅(乗車15分少々)」「JR枇杷島 東口(乗車30分少々)」より「きよすあしがるバス」。
 毎日運行。ただし、年末年始(12/29~1/3)は運休。運賃100円。
・JR東海道本線稲沢駅下車 タクシーで約10分
・名鉄本線新清洲駅下車 タクシーで約10分

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